2011年11月07日 15:09
靴修理店「ミスターミニット」
この店、便利ですねぇ、助かりますねぇ。靴のかかとがすり減ったときなど、僕もたまに利用させてもらってます。見てるとヒールを直す女性客が大半を占めているんですけどね。景気低迷で、買い替えよりも1つのモノを長く大切に使う時代だからでしょうか。最近、なんだか店舗が増えてきた気もします。
戦後、東京近郊の個人職人がひっそりと始め、1人2人とコツコツ顧客を増やしてここまで発展してきたんだろうなぁ・・・などと勝手にイメージしていたら、発祥はベルギーのブリュッセルというじゃないですか。これは知らなかった。全然知りませんでした。
同じ職人でも元はヨーロッパ職人の店だったんですね。それにしてはロゴマークのイラストの顔がやけに日本人っぽいぞ。タッチはアメコミっぽいけど、この顔はどう見ても日本人だろ。一応、フレッド君という名前だそうですが、よしお君という名前で「サザエさん」に出てきてもおかしくないような顔に見えてしまう。それとも日本向けにイラストを多少変えたんでしょうか。
こういった職人産業はグローバル化しにくい気がするし、かなり例外だと思います。床屋とかクリーニング店で世界中に店舗を展開しているような例は聞いたこともないし。創業者だって、まさか極東の島国でこんなに店が増えるなんて思ってもなかったでしょう。ただ世界展開ブランドですが、経営的には数年前から日本はアジア・パシフィック部門会社としてヨーロッパ本部からは独立しているようです。
ベルギーはたしか公用語はフランス語とオランダ語ですね。でもMISTER(ミスター)というのは、英語ですよね。フランス語はMONSIEUR(ムッシュ)でしょ。オランダ語では何ですか。いずれにしてもなぜ英語のネーミングしたんだろうか・・・と思っていたら創業したのはアメリカ人だそうです。・・・なるほどねぇ、と頷いていたら、創業時のネーミングは「タロン・ミニット」で、タロンはフランス語で「かかと」「ヒール」の意味だそうです。で、その後、全世界の統一商標として1965年に「ミスターミニット」にしたとか。日本に上陸したのは1972年です。
あと意外に気づかないことですが、「ミニット」の表記はMINUTEじゃなくてMINITです。時間の「分」の単位であり「早い」を意味する正確な英語は前者ですが、読みやすくわかりやすくするために変えたとのこと。世界展開を意識したときにそうしたんでしょうね。つまりミスターミニットとは、“素早いおじさん”です。今、そう書いたとたん、いつか下ネタに使われそうな気もしてきました。さらにその上を指すコトバとして「ミスターセコンド」とか。
ミスターミニットは合鍵も作ってくれます。せっかくこれだけブランドが根づいているんだから、洋服修繕のスピードサービスに乗り出すとかはないんですかね。ネーミングはやっぱ「ミセスミニット」で。(もちろんウケ狙いの発想なので本気にしないように)。ただ革製品全般のクリーニングとして「リ・ボーテ」というサービスを始めました。日本が独自で立ち上げたサービスですが、こちらのネーミングはなぜかフランス語。「ボーテ」というのは英語の「ビューティ」です。「レザーミニット」とか「ビューティミニット」にはしなかったんですね。たしかに、早さを売り物にできる作業工程じゃないもんなぁ。
