2011年10月25日 12:42
通り「バスケットボールストリート」
この9月に突然、渋谷センター街が「バスケットボールストリート」なんていう名前に変更されることを聞いたとき、一般の人はどう思ったでしょうか。 「はぁ?」ってな感じじゃないでしょうか。
変更の目的は、危険でコワイ場所というイメージを払拭するためだそう。うん、その気持ちはわかる、わかるけどね、あまりにも突然変異すぎやしませんか。親とか教育者から見れば良かれと思っても、当の若者たちは「フン!」と鼻で笑うでしょう。少なくとも僕が尊大なるハタチの頃なら、そうしたはず。不意打ちのような発表でしたが、あまりにも現実との距離が遠すぎて、ヘタなパンチみたいにむなしく空を切ってしまった感じです。
だいたいなんでバスケットボールなの?渋谷ともセンター街とは何の関係もないじゃん。不良行為に対してスポーツをもってくること自体が、昭和の青春ドラマ的で古すぎませんか。最終的にネーミングを決定した人と、不良少年たちにスポーツを強制する時代遅れの熱血教師がかぶります。1970年代なら話はわかるけど、今じゃ「なんかアタマ悪そう」と渋谷ギャルに言われてオシマイのような気がします。今さら夕陽に向かっては走れませんよ。
それに僕なんかはバスケットボールなんて聞くと、むしろ黒人スラム街のほうがイメージとしては重なりますね。貧困地域のストリートじゃヒップホップかバスケット。健全どころかきわめてデンジャラスなイメージ。そしてタトゥーを入れた黒人の若者たちの娯楽。“黒人5人に女性が襲われそうなシーンに出会ったら、どうしたらいいか?”・・・・答えは“バスケットボールを投げる”なんていうジョークも聞いたことあります。NBAのスター選手にもスラム育ちは多いですね。
ネーミングを発表したのは地元の商店街振興組合ですが、そういったあたりのことは考えなかったんでしょうか。安易に「健全」→「スポーツ」→「通り(ストリート)にいちばん近いもの」→「バスケットボール」→「ハイ、拍手。決定!」という具合に、硬直したアタマで考えた結果のような気もします。学生時代の昼間のかなりの時間をここで過ごした元渋谷少年はそう感じました。
しかも日本じゃ、失礼ながらバスケットボールって、マイナースポーツでしょ。BJリーグ(日本のプロバスケットリーグ)を見てる人なんて僕の周りには誰もいません。ってか、そもそもその存在を知っている人がどれだけいるのか。総理大臣のフルネームとBJリーグ選手の名前の両方を言えるコギャル(死語!)がいたら、尊敬しますよ。
そんなこんなで、看板の強引さというか、空気読めない感というか、宙に浮いている感というかが、実際に渋谷に来てこの通りの入口の看板を見ての感想でした。ちょっと前、近くの宮下公園が改修と同時にナイキがスポンサードをする話があり、それと何か関係あるのかもとも思ったけど、入口にはスポルディングのボールがディスプレイされているから無関係そうですね。
あともし万が一、万が一ですよ、仮この名前が定着したとしたら、なんでも短くして言う今の時代は何と呼ばれるのか。バススト?バス通り?バスリート? そんなことも気になりました。ちなみに僕はスマートフォンのことを「スマホ」なんて呼ぶことにちょっと恥ずかしさを感じてしまいます。なーんか「ラブホ」みたいじゃん、て。・・・・・失礼しました。
