2010年02月25日 05:18
インスタント麺「マルちゃん」
以前、ちょくちょくとロサンゼルスに行っていったとき、僕はよく日清のカップヌードルを買いおきしてホテルで食べていました。別に節約しようと思っていたわけじゃありません。外へ食べに行くのが面倒な朝など、とっても便利だったから。向こうのスーパーでもちゃんと売っているし、味も日本とほとんど変わらない。妙に安心感がありましたね。
さて、そのロスから南へ下り、中南米からの荒くれ密入国者とすれ違ようにメキシコに入ると、突如カップ麺は、国民的ともいえる人気食品となっていることに気づく。しかしそのほとんどが「Maruchan」=「マルちゃん」なのだ。聞くところによると市場占有率は約8割と凄まじい。同業種の中で日清などに比べて小さな、この東洋水産のブランドが、メキシコでは圧倒的にメジャーな存在になっているのに驚いてしまう。
マルちゃん人気は食生活にとどまらず、かなり社会現象化していて、そのネーミングはいろんな表現にまで用いられるようになっています。たとえば“議会がマルちゃんした”=議会がすぐ終わったこと。“マルちゃん作戦”=サッカーの早いカウンター攻撃のこと。・・・なんていう具合。“簡単にできる”とか“早くできる”といった意味ですね。即席性がウケてるわけです。でも、なんで日清じゃないんだ? たぶん東洋水産がメキシコのマーケットにいち早く手をつけて、根気よく開拓してきたからでしょう。そして今やメキシコでもっとも根づいた日本語になるほど成長してしまった。インスタント麺の生みの親、安藤百福氏も天国から眺めてビックリしているはずです。
今後、二番手以下の企業で、欧米などのビッグマーケットを攻めるだけの資金も人もかけられないところは、こういったミドルマーケットの国や新興国を攻めるのも手かもしれません。特にアジアは、これからの成長性は疑う余地もないので、今のうちに手をつけとけば、まだまだ可能性はあると思います。インドでは既にクルマの半分がスズキだという前例もあることだし。
で、話を戻すと、東洋水産て、その名の通りもともとは水産会社ですよね。それがなんでインスタント麺を作るようになって、マルちゃんなんていうブランド名をつけるようになったのか? メキシコ人にとってもどうでもいいことでしょうが、ちょっと調べてみました。
前者については正直、ハッキリしません。ホームページには“冬場向けの商品として開発した”なんて書いてあるけど、これじゃ水産物との関連性がわかりませんよ。だったら、おでんのほうがよかったんじゃないか、と言いたくなります。まぁ、インスタント麺は、カツオなどの水産物をダシにして利用できたから?などと想像はできますが・・・。
後者のブランド名については、最初の屋号の呼び方をもじったもの。つまり、マル(○)に「と」の文字(東洋水産の「と」)→「マルト」→「マルトちゃん」→「マルちゃん」という流れらしい。で、マークも、マルくて東洋人顔の「マルちゃん」ができたようです。黄色人種らしく、黄色トーンだし、目も小さいし、顔もペッタンコ。余談ですが、さくらももこが「まるちゃん」とか「まる子」とか呼ばれたのはもしかして、このマークに似ていたから?と一瞬思ったのですが、全然関係ないようでした。
東洋水産 マルちゃんのひみつ http://www.maruchan.co.jp/enjoy/himistu/index.html
