2009年12月14日 09:21
洗浄機能付トイレ「ウォシュレット」などなど
今回は、一企業の商標あるいは企業名そのものが、そのままカテゴリーを表わしてしまうようなネーミングになった例を取り上げてみます。商品の登場があまりにも画期的で、新カテゴリー創造の先駆者的役割を果たしたことによる場合が多いですね。
身のまわりでパッと思いつくのは、「ウォシュレット」。あくまでTOTOの登録商標で、他メーカーのものはそう呼ばないけど、つい間違えてしまいます。ちなみにライバルのINAXでは「シャワートイレ」と言っています。日本で初めて作ったのは、TOTOではなくINAXだという話を聞いたこともあるけど、ほとんどの人は“お尻だって洗ってほしい”と戸川純さんが叫んで、初めて知ったと思います。
似たような例でいえば、一時の「ウォークマン」なんていうのもそうでした。この製品が大ヒットしてから、他メーカーも同じような携帯カセットプレーヤーをいっぱい発売したけれど、みんな一緒くたにしてウォークマンと呼んでいましたね。今となっては、他メーカーのブランド名を覚えている人なんてほとんどいないでしょう。ウォークマンはたしか世界同一ネーミングで、英語の辞書に載るほどのバリューがあったはず。ということは、海外の人々もやっぱり、携帯カセットプレイヤーの総称として、ウォークマンと呼んでいたんでしょうか。
逆に海外から来たものでは「ポラロイドカメラ」。インスタントカメラの総称のように呼んでいたけれど、正確にはポラロイド社で作ったカメラしかそう呼べません。あーそういえばアメリカ本国の本社はちょっと前に経営破綻してしまった、というニュースが流れていたような・・・。まぁ、デジカメの時代になって久しいからしょうがないか。
印鑑の「シャチハタ」。これも最初に作った会社名から来ています。あまりにも有名になったために、朱肉のいらない印鑑をぜんぶまとめてシャチハタと呼ぶようになってしまったんですね。インキ浸透印、というのがカテゴリーネームらしいけど、それじゃ日常生活の中で気軽に口にできないもんなぁ。でも実は、本家シャチハタの製品は「Xスタンパー」という正式な商品名があるんです。「X」って一体どういう意味だ?? まぁ、そんな名前、誰も使っていないからいいけど。
シャチハタは宅急便が来たときなど、受け取り印に便利ですね。そういえば、「宅急便」というのもヤマト運輸の登録商標なので、公平には宅配便と呼ぶべきです。飛脚便もカンガルー便もゆうパックもあるんだからね(ペリカン便は、ゆうパックとの統一でもうすぐ消えちゃうけれど)。でもウチの子供たちなんか、玄関のベルがなると即座に「あ、タッキュービンだ」と叫んでいるぞ。
海外では、ゲーム機を「ニンテンドー」と呼ぶ国、バイクを「ホンダ」と呼ぶ国もあるようです。以前、このコラムでも書いた通り、しょうゆを「キッコーマン」という呼ぶ人々も多いようですね。僕らが子供の頃、ペッパーソースのことを「タバスコ」と呼んでいたのと同じですね。タバスコってキッコーマンと同じようにメーカー名だってことは、大人になってから知りました。
こうやって書いていくと、けっこういろいろとあるもんです。もう少し考えればまだまだ出てくる気がするけれど・・・。うーん、時間切れ。思い出したら、また書いてみます。
