ネーミング次郎のネーミングコラム

レトルトカレー「LEE」

カップ麺、袋麺などの麺類と並んで、インスタント食品の主力であるレトルトカレー。元祖である大塚の「ボンカレー」以来、さまざまな商品が出ては消えていった。その間、僕は幼少期から思春期、学生一人暮らし、社会人、結婚、子持ちと家族的変遷を遂げてきたけれど、今でも身近な食品であり続けている。これまで相当な種類が発売されてきたはずだか、僕の中でもネーミング的に目を引いたのは「LEE」だ。辛口専門のカレーで、辛さの度合いを「×5」とか「×10」とか記しているヤツ。登場したのは、20年以上も前で、郷ひろみが最初の奥さんのことを「リー」と呼んでいた頃と記憶している。たしか同名の歌まで歌っていたなぁ。

時は流れて、郷ひろみは2度目の奥様とも離婚して久しく経つけれど、スーパーの売場には、LEEは相変わらず置かれてある。郷ひろみも、スーパーマーケットじゃなくスーパースターであり続けている。開高健ふうにいうと、これだけ“橋の下を多くの水が流れていった”のに、相変わらずの存在感を見せているのは、どちらも立派なことだなぁと思う。・・・そういえば「Lee」というジーンズはまだあるのでしょうか。「リー」という黒人の野球選手(たしかロッテ在籍、兄弟で日本で活躍した)は、今は元気でいるのでしょうか。ブルース・リーは息子も不慮の死を遂げてしまいましたね。・・・などなど、いろんなコトが浮かび、感慨に耽ってしまいます。ちなみにリーと呼ばれていた奥さんは、今はまわりから「社長」と呼ばれているはず。あの「家庭教師のトライ」の代表取締役になっているから。

で、インスタントカレーの「LEE」に話を戻すと、ネーミングの意味は何かとホームページを見ても、特にないとある。語源としては、[1.当時商品名を考えていた担当者が「ビーフカリー、ビーフカリー、ビーフカリー…リー!」と叫んだこと。2.試食の際に、あまりの辛さに「かりぃ(辛い)」と叫んだこと]と記している。ま、そんなもんでしょうね。ただ味のことをいろいろと説明している、言い訳めいたネーミングが多い中で、この歯切れの良さと意味不明さは目立つ。今でもよく目立つ。

江崎グリコ ビーフカレーLEE http://www.ezaki-glico.net/lee/index2.html

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