2008年06月13日 16:22
醤油「キッコーマン」
ここのところ、ますます世界中で盛り上がっている日本食ブームとともに、醤油の象徴である「キッコーマン」の存在も世界で大きくなりつつある。「ショウユ」という一般名詞のかわりに「キッコーマン」と使われることも多いらしい。こういう現象はときどきあって、オートバイのことを「ホンダ」といったりする地域も世界にはあった。ゲーム機のことを「ニンテンドー」と呼ぶ地域もある。
キッコーマン=kikkomanて、世界ブランドとして欧米人もすんなり馴染めるような名前ですね、「ウォークマン」のようにね。語感の歯切れもいい。もちろんそれは偶然で、もともとは「亀甲萬」という、日本のイニシエとかを伝えるような字面だったわけだけれど、今となってはとてもいいブランドネーミングになったといえます。
もともと会社の本社がある千葉に香取神宮というのがあって、その山号である「亀甲」に“鶴は千年、亀は万年”の縁起から萬の字(旧字ですけどね)をとった。ほら、CMの最後に出てくるロゴマークも、亀の甲羅のようになっているでしょ。それが、今や世界的ブランドになった。鶴さん亀さんにもご報告したいですね。
昔は海外旅行のとき、醤油をもっていく人も結構いたらしいけれど、今はもうそんな必要はなくなった。少なくとも先進国では。ちゃんとキッコーマンが手に入れられるから。日本人を「生魚を醤油に付けて食べる人種」なんて軽蔑する人もいない。日本食なんてしょせんエスニックの一つとして受け入れられているに過ぎないと思っていた僕も、こんな時代が来るとは思わなかなった。でも本当にあのアングロ・サクソンの、IQの低い舌がわかっているのかなぁと、ときどき懐疑的にはなるけれど。
キッコーマンの世界戦略の道のりには、実は長い歴史がある。最初に米国に進出したのは、50年以上も前のことだ。まだ日本人は全員キモノを着ていて、チョンマゲを結っていると考えられていたような時代だ。ケチャップやマヨネーズのようなカラフルな色ではなく、墨のような真っ黒なソース(しかも水っぽい)を最初に口にしたアメリカ人は相当気味が悪かったと想像する。そう考えると、今の成功は本当に奇跡だと思う。
大きなキッカケになったのは、テリヤキ=teriyakiが浸透したことだろう。甘味を加えた味は、これならアメリカ人も口にできるとブームになった。今でもロスあたりのレストランで、あのテリヤキソースを付けたインチキ寿司に出会うけれど、あれはあれでなかなか旨いもんだと純正日本人の僕も思ったりしています。
キッコーマンホームページ http://www.kikkoman.co.jp/
