ネーミング次郎のネーミングコラム

ゲーム機「DS」「Wii」

任天堂の元社長であり今は相談役となっている山内溥さんが、日本の富豪番付で1位となった。総資産額は推定約8100億円(78億ドル)。といっても、大半は創業家として引き継いだ株の時価総額の高騰によるものとなっている。

富豪というのは、キャッシュよりも、株とか土地とかの含み資産が大きな要素になる。その昔、西武鉄道の堤義明さんが世界一の富豪にランキングされたことがあったけれど、それは日本の土地の時価が異常に高かったバブル時代だったからだ。日本の国土と引き換えに、世界中の土地が手に入るような時代だったのだ。それに比べれば、給与で得る収入なんてたとえ何千万円だろうと(しかも半分は税金で引かれる)、微々たるものだと思う。・・・ええっと、何を言いたいかというと、とにかく任天堂の勢いが止まらないことなんです。

電車にのっていても、昔は漫画を読む人が圧倒的に多かったのだけれど、今は漫画のかわりに、DSをやっている人が多い。こういうのを見ていると、企業は、1日24時間という人々の限られた時間をどう奪っていくかの競争をしているようにみえる。もはや、漫画雑誌を出版している競合は同じ漫画雑誌会社ではなく、テレビ番組を作っている会社の競合もテレビ制作会社ではない。ユーザーの視点にたつと、すべてのエンターテイメントもしくはコンテンツが競合になっている。今の人々の時間の中での「任天堂率」というのは、相当高くなっているだろう。

任天堂は、僕が幼少の頃は、トランプを作っている会社のイメージしかなかった。それがファミコン、スーパーファミコンを世に送り出し、DSを爆発的にヒットさせ、こんどはWiiでさらに拍車をかけている。

何でも任天堂のポリシーは、“お母さんを敵にするな”ということだと聞いたことがある。子供をもつ母親を味方にするような商品づくりという意味だ。母親も楽しめるような商品づくりともいえる。DSもWiiも、ちゃんと家族みんなが楽しめるような戦略となっている。

「DS」のネーミングは「ダブルスクリーン」の略。「Wii」は英語の「We」をかけた言葉で、「i」がリモコンを表わしているらしい。両方とも初めから、欧米など世界マーケットを意識したネーミングになっている。特に「Wii」というのは、いいネーミングだと思う。ゲームを楽しむときの高揚感、共鳴感を感じます。

僕は、ゲームはあまりやらないし、当然買いもしないけれど、こんな時代になるとわかっていたら任天堂の株でも買っておけばよかったなぁ・・・など思う、今日このごろです。

今回は、あまりネーミングそのものの話になりませんでしたね。

ニンテンドー「DS」公式サイト http://www.nintendo.co.jp/ds/

ニントンドー「Wii」公式サイト http://www.nintendo.co.jp/wii/

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