傘袋自動装着器「傘ぽん」
雨の日、デパートやオフィスビルの入口で、傘を畳んで挿しこむと自動的に透明の袋にしまってくれる、とってもありがたい機械。その存在は今の日本人ならみんな知っていると思うけれど、名前は知っている人が少なかったのでは?
「傘ぽん」というのが、ちゃんとした名前。このネーミング、とっても生理的で可愛くて好きです。なんでもヨーロッパなど海外への納入も次々と決まっているとか。海外での名前も「カサポン」(kasapon?)で、既に商標登録もすまされているらしい。欧米人にも覚えやすい発音じゃないだろうか。なんたが始めから、世界展開を考えていたような、チャーミングなネーミングですね。
傘ぽんを初めて使う外国人は、たぶん相当驚くと想像する。そもそも彼らには、こんな商品をつくる発想がないと思う。人への気配りをすぐれたモノにしてしまう日本の技術というのは本当に凄い。ウォシュレットなんかもそうですね。真冬に海外から日本に帰ってきて、あの温かい便座に座ると、なんだかとても「いいなぁ」という気分になる。世界の男の理想を表現する言葉で昔から「アメリカ式の家に住んで(広い!)、日本人の妻をもらい(従順!)、中華料理を食べる(美味い!))」と言うのがあったけれど、今ふうにアレンジするともうひとつ「日本の製品に囲まれて」という言葉を入れてもいいと思う。「日本人の妻」は、今はどうなんでしょう。差し替えの検討余地はあるかも。
気づいている人も多いと思うけれど、傘ぽんは電化機器じゃない。電源もコードいらない、いわばアナログ機器なのだ。だからメンテナンスコストもほとんど必要ない(たぶん)。高度なハイテク技術がなくても、ちゃんと素晴らしいオンリーワンができるという典型のような商品だ。作っているのも、新倉計量器というあまり聞いたことがない名前の会社。ハデに目立つ存在じゃないけれど、やさしい声をかけてくれるクラスメイトを発見したみたいで、なんだかうれしくなる。計量器会社がどうしてこんな商品、思いついたんだろう。
海外でも大ヒットして、そのうち「ウォークマン」などと同じように、英語の辞書に載るくらいになるといいなぁ。期待しています、傘ぽん。
新倉計量器株式会社「傘ぽん」 http://www.niikura-scales.co.jp/