ネーミング次郎のネーミングコラム

貯金箱「人生銀行」

「人生銀行」。街でこんな名前の銀行を見たらビックリするだろうなぁ。人生とお金の関係をズバリ言われているようで、経済的に計画性のない僕にはかなりコタえます。家族の顔まで浮かんでしまう。新生銀行というのはあるけど、一文字変えるだけで突然シリアスな存在になってしまう。もちろん実際にはこんな名前の銀行はない。あるのは同名の貯金箱です。

発見したのは、おもちゃ屋さん。タカラトミーから出ている商品だった。なぜ人生銀行というのかというと、液晶ディスプレイに主人公のシルエットが映し出されていて、お金が溜まるたびにその主人公の人生が成長してゆくからだ。最初は狭い部屋で暮らしていた人間が、やがてリッチな生活になってゆく。主人公の人生を左右する貯金箱というわけだ。だからといって真剣に貯金をするかというともちろんそんなことはなく、まぁ、遊び感覚のある貯金箱です。ちなみにタカラは、「人生ゲーム」という元祖“人生モノ”を作った会社でもある。

貯金箱というと、大半の人はどうしてもブタや郵便ポストの形を思い浮かべると思う。この商品は、見た目的にも貯金箱というより貯金ゲームという言葉のほうがしっくりくる。今どきの玩具メーカーが貯金箱を手がけたら、こんなふうになるともいえる。

で、ふと考えたのだけれど、じゃあ「代表的な貯金箱メーカーは?」と聞かれて、答えられる人はいるのだろうか。誰でも必ず一度は身近に置いておく商品なのに、メーカー名が浮かんでこない。ブタや郵便ポストの貯金箱(たぶん今でもあると思う)は、どこが主に作っていたんだろうか。どこかの瀬戸物屋さん? あるいは文房具屋さん?

ところでこの商品の値段は、4,987円(希望小売価格)なり。最高10万円まで貯められるらしいけれど、それにしてもちょっと高いと感じる。お金を貯めるものなのにこんな値段を支払わなければいけないと思うと、僕の場合、買うのも躊躇してしまう。ま、そんな真剣な気持ちで買うということがそもそも間違いで、あくまで楽しむためのものと割り切れる人に向けた商品なんでしょうね。

タカラトミーの貯金箱ではもうひとつ「貯金爆弾」という物騒なネーミングの商品もある。貯金をサボると爆発してしまうというものだ。また液晶ディスプレスがついた人生シリーズでは、「人生時計」という目覚まし時計も出ている。こんな冗談を絵に書いて商品にしてしまうタカラトミーは、とっても楽しそうな会社だと思います。

タカラトミー「人生銀行」http://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei-ginko/jinsei.html
タカラトミー「貯金爆弾」http://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei-ginko/cb.html

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