ネーミング次郎のネーミングコラム

企業「パナソニック」

松下電器が今後、企業および商品ブランドを「パナソニック」に統一することになった。今までは企業名が「松下」で白物家電(冷蔵庫など)が「ナショナル」、AVや情報機器などが「パナソニック」となっていたものを1つにする。

これはこれは、ハッキリ言ってエライことでっせ! と思わず関西弁になってしまうような出来事だ。偉大なる創業者の名前をやめ、これまでの売上げを支えてきた年配や主婦になじみのある名前を捨ててしまうのだから。「ノスタルジーよりも世界での成長を選んだ」というコメントも出ていた。僕の感想としては、ついにそんな決断をさせてしまう時代になったんだなぁというところでしょうか。

企業はもう完全に世界での生き残り合戦に入っている。少子化と成熟化でこれ以上パイが大きくなりそうもない日本で満足するのではなく、何十倍ものマーケットである世界で勝ち抜いていかなければならない。でなければ、逆にグローバル企業にやられてしまう。その際、企業名も含めて3つもあるブランドを1つにしたほうが効率的だ。欧米では「パナソニック」ブランドがいちばん根付いている。・・・ということらしい。考えてみれば「ソニー」も「シャープ」も韓国の「サムソン」もみんな1つのブランドネームで、松下の場合が特殊だったわけですね。

僕らのような消費者は「ヘ~エ、そうなの」で済むけれど、社内の人は大変だと思う。地域で年配の顧客をかかえて今まで「ナショナルのお店」として頑張ってきたチェーンストールの人や、長年の付き合いのある取引業者からは相当なプレッシャーがかけられていると思うし、名詞や看板、製品ロゴなども相当変えなければいけない。300億円かかるといわれている費用以上に、大変なことは多いはずだ。「ソニック」というのは「音」を意味しているので、そんな名前じゃ炊飯器や洗濯機が売れるのかという反対も多かったと思う。一説によれば「Pana」だけのネーミング案もあったと聞いた。

少なくとも企業のグローバル化の流れは、もう元にもどることはない。そう考えると英断だと言っていいと思います。

松下電器 http://www.panasonic.co.jp/index3.html

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