ネーミング次郎のネーミングコラム

切符「青春18きっぷ」

JRに「青春18きっぷ」がある。現在は1日2300円でJRの普通列車が乗り放題になる。5枚つづり11500円で販売している。あくまで普通列車用であり、新幹線はもちろん、急行なども利用はできないが、時間をたっぷりとれる人間には非常にありがたいサービスだ。スローライフとかスローフードという最近の言葉になぞらえれば、青春18きっぷはスロートラベルにいかが? となる。

知ってる人も多いと思うけど、青春18きっぷは、若者だけではなく、誰でも利用できる。中年18きっぷや、老人18きっぷにしちゃってもいいわけだ。俺は永遠の青春人間だ! なんて無理して言わなくたって使える。ちなみに子ども用はないけど、子どもだって使える。なのになんでこんなネーミングにしたのか疑問をもった人も多いと思う。こんな世代限定のような名前じゃなく、別のネーミングにすれば、もっと売れるんじゃないかとか。

このネーミング、もともとは春休みとか夏休みのシーズン限定として、学生向けに売り出したことから来ている。調べてみると1982年が最初の発売だった。まだバブルの足音も聞こえず、当時の学生にとって太平洋の大きさは今の3倍くらいあった頃だ。失恋をして北への夜行列車に乗る若者は多くても、南の島で気分転換なんていうデジタルな思考と財力をもった若者は少なかった。青春18きっぷは、お金のない学生には国内を列車でゆっくり回ってもらいましょう、という意図だったんだろう。発売当時は「青春18のびのびきっぷ」という名前だった。成長と旅の延びをかけていたんだね。で、翌年には正式に「青春18きっぷ」になり今に至っている。

余談だけど「青春」という言葉をキーにした他のネーミング例では、明星食品の「青春という名のラーメン」というのがあった。青春という名のラーメンとはシリーズネーミングで、各商品も「純情コーン」だとか「胸さわぎチャーシュー」とか、とってもユニークでした。齋藤由貴のCMもあったなぁ。青春18きっぷが発売後何年かして人気化した頃と、ちょうど同じ頃だったような気がします。

青春18きっぷさかなのページ http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakana/

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