ネーミング次郎のネーミングコラム

企業名「シャープ」「永谷園」「DHC」など

企業名のネーミングをするとき、業種感を強く打ちだす場合がある。ところがその後、業態が変化していっても、企業名だけはそのまま使い続けることもある。最初に付けた名前への執着が強いか、あるいは気づいた頃にはあまりにも世の中に認知されすぎてしまい、今さら変えられないと思ったまま現在まで続いているのか。いずれにしてもその企業の原点を知り、ちょっと意外な印象を受けることがある。

液晶テレビや太陽光発電を核に、世界的な企業になった「シャープ」。この会社はもともとその名の通り「シャープペンシル」の会社だったらしい。これは僕も割と最近知ったのだけど、かなり驚いた。現在のデジタル技術イメージとはかなりの落差というか格差を感じる。なぜシャープペンシルを作っていた会社が電化製品を作るようになったのか知りたい。

お茶漬けをはじめとした食品会社の「永谷園」。もともとはお茶漬けではなく「お茶」そのものの会社だったという話も聞いた。たしかに○○園という社名(伊藤園などと同じ)がその証になっている。

化粧品会社でCMも頻繁にやっている「DHC」は、「大学翻訳センター」の略。その名の通り翻訳事業から出発した会社だ。翻訳事業から化粧品とは、あまりに唐突というか、接点もシナジーもまったくない分野への進出なので、不思議だ。翻訳事業は今でもあるが、そのスタッフたちは自分のやっている仕事と、叶姉妹が出ているCMに相当なギャップを感じているだろう。

携帯電話や電子部品のイメージが強い「京セラ」は「京都セラミック」を縮めたもの。こちらも今でもキッチン用品なども扱っている。

カネボウ(鐘紡)は、もともとは化粧品会社ではなく、その名の通り紡績会社だった。

このように、名前を変えずに変化と成長を重ねていき日本のトップ企業になった会社は意外に多い。まぁ、カネボウは、その後、粉飾決算問題で退場させられてしまったけれど。

一方、業種は何も変わらないのに、売れない歌手のようにコロコロと名前を変える企業もある。基本的には不祥事企業に多い。

まだ2年も経っていないライブドア事件。その直前まで「ライブドアオート」の名前でCMまでやっていた傘下企業が今どんな社名になっているか知っていますか。

あの事件のあと「カーティス」と名前に変え、その後また「ソリッドグループ」に変えている。おいおい!1回変えただけじゃともかく、2回も変えれば元々のことは気づかれないだろうって? ちなみに現在の株価は35円前後。ホリエモンどころか小学生が小遣いにもらっても喜ばない価格になっている。

シャープ http://www.sharp.co.jp/
永谷園 http://www.nagatanien.co.jp/
DHC http://www.dhc.co.jp/main/main.jsp
京セラ http://www.kyocera.co.jp/
ソリッドグループ http://www.solidgroup.co.jp/

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