2007年05月19日 21:11
焼酎「しろ」
数年前、さかんに九州、特に熊本に出張していたことがある。(ちなみに僕は東京人です。)
そのとき、どんな居酒屋に行っても、ラーメン屋に行っても、ナントカ料理店に行っても、都内ではなじみのないボトルがいっぱいキープされていた。そのあまりの浸透ぶりに驚いた。それが焼酎「しろ」だった。(正確には「白岳しろ」たが、みんな「しろ」と言っていたし、ボトルにもでっかく「しろ」と書いてある。)
これが旨い。米焼酎特有の甘味は多少あるが、甘いもの大嫌いの僕でもそれが旨いと感じる。マティーニならスーパードライ、白ワインなら超辛口志向の僕が旨いと感じてしまうのだ。いくらでも飲めてしまうという、あとからちょっと厄介なことになりかねない味でもある。ただし、いくら飲んでも翌日まで引きずることはなかった。
「しろ」というのも、とてもいいネーミングだと思う。この焼酎の透明感をうまく引き出しているし、年配だけでなく若者も好感をもてる。焼酎、特に本格焼酎の場合、土着的なイメージをネーミングに込めようとする場合が多いが、ほどよく都会的だから多くの人を惹きつけられる。同じことはパッケージデザインにも言える。ネーミングもデザインも、コンセプトがきっちりしていると感じる。たぶん相当なレベルのクリエイターの仕事だと思う。サントリーのウィスキーに「ホワイト」があるから、ただそれを日本語にしただけじゃないか、という意見は無視しておく。
今では都内でもけっこう見かけるようになった。この前、酒屋に行ったら、「しろ」に対抗したのか「くろ」という焼酎もあった。思わず笑ってしまったが、買わなかった。
