映画「ハンバーガー・ヒル」
ベトナム戦争を描いた映画名。監督はジョン・アーヴィン。敵である北ベトナムの要塞になっている“937高地”を奪回するために戦ったアメリカ兵士の物語で、実際の戦闘に基づいて作られたらしい。兵士からみればあまりに凄惨な戦いの現場で「この丘は、俺たちをミンチにしようとしている!」ということで、「ハンバーガー・ヒル」と名づけられたらしい。アメリカン感覚だなぁ、というのが第一印象。
この感覚を日本風に置き換えたらどうなるか。「ツミレが丘」とか「つくね山」と言ったところだろうか。それじゃあ、なんか、屋台の匂いしかしませんね。
ベトナム戦争は、僕の中では、初めての“ポップスが流れていた戦争”と印象づけられる。「ディア・ハンター」で流れていたフランキー・ヴァリの“君の瞳に恋している”。「地獄の黙示録」のドアーズやローリング・ストーンズ。ベトナムじゃなくてお隣のカンボジアものだけど「キリング・フィールド」の処刑シーンでのウィングス“バンド・オン・ザ・ラン”。「プラトーン」では、兵士仲間のパーティシーンの最後に流れていたスモーキー・ロビンソン&ミラクルズの曲が、強烈な残像感となった。この「ハンバーガー・ヒル」でも、パーシー・スレッジの「男が女を愛するとき」やスペンサー・デイビス・グループの「ギミ・サム・ラビング」などが流れてくる。黒人兵がテンプテーションズの歌を口ずさんでいたのも、印象的だった。
この映画が上映された前後には、前述したオリバー・ストーンの「プラトーン」とか、スタンリー・キューブリックの「フルメタルジャケット」などのベトナム戦争の話題作があって、「ハンバーガー・ヒル」はあまり評判にならなかったのだけれど、個人的にはけっこう好きでした。
ハンバーガー・ヒルhttp://www.weblio.jp/content/Hamburger+Hill