音楽CD「ギター殺人者の凱旋」
今回はCDのタイトル名を取り上げてみます。
スゴイでしょ、これ。この大袈裟さ。たしかもう30年くらい前の発売ですが、恥ずかしくなってしまうくらいのタイトル・ネーミングでした。
中味はジェフ・ベックという有名ギタリストのアルバム(発売当時はLPレコード)なので、知っている人も多いはず。ちなみに原題は「BLOW BY BLOW」。サウンドのほうも“どこがギター殺人者やねん”とツッコミたくなるようなもの。実際、まったく何も知らないでこのアルバムを聴いたらそのタイトルとのギャップに「えっ?」と驚くはずです(ただし、間違いなく名作です)。レコードを売る日本の担当者が、何とかインパクトを与えようと思って考えた結果、こんなネーミングになったんでしょうね。
だいたいこういった「肩に力を込めてつくりましたぁ!」という作者の感覚が伝わってくるものはあまりいいお手本とは言えないと思う。汗をかいている様子が見えてしまう。優れたネーミングとは、もちろん作業中には力も入るし、汗もかくけど、出来上がったものにそれらが感じられず、見る人の心をススッ-と惹きつけてゆくものだと思うから。名前と実態がかけ離れすぎていて、ネーミングが上滑りしてしまうことが多い。
他にも日本のレコード会社が付けた邦題タイトルには「あまりにも…」といいたくなるようなものがいっぱいある。特に昔のロック系に多い。「地獄からのナントカ」とか、「野獣ナントカ」とか…。ああ、恥ずかしい。(と思いませんか?)
ジェフ・ベック「ギター殺人者の凱旋」http://www.amazon.co.jp/Blow-Jeff-Beck/dp/B00005AREQ