ネーミング次郎のネーミングコラム

オムライスの店「卵と私」

名前だけ聞くと、まるでエッセイのタイトルのようだ。いい意味でお店の名前っぽくなく、非常に印象深い。
だいたい「私」などという言葉は、まずレストランの名前では使わないだろう。またこれだけクリアで誰でもわかる言葉づかいも、あまりしない。レストランだと、もっと抽象的あるいはイメージで広がりをもたせるようなネーミングが一般的だ。「よく意味はわかんないけど、なんとなく心地いい」というネーミングのしかただ。イタリア語だったり、スペイン語だったり。それだけにこの「卵と私」は、変化球全盛の中で、思わぬ直球勝負の名前だと思う。元ネタは、あの名作映画「王様と私」か。
だいたいにおいて日本人は横並び意識がまだまだ強く、レストランならレストラン的な名前、シャンプーならシャンプー的な名前をつけたがる。その結果、同業他社との差別化ができなくなって、あまたの一つになってしまうことがほとんどだ。それではせっかくのブランドも認知されにくい。
字面をみても、漢字が2字と、真ん中に平仮名1字。非常にバランスがよく、ロゴデザインもしやすい。卵料理の店だということが子供でもわかるし、それをいろんな「私」(つまり客)に合わせたメニューを揃えていることも意味として成り立つ。

オムライスの店「卵と私」http://www.n-rs.co.jp/brand/tamago.html

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