サントリー缶コーヒー「ボス」
登場してもう10年以上経つ。もともとサントリーには「ウエスト(WEST)」という缶コーヒーがあったのだけれど、もうひとつパッとせず、新しいブランドを大々的に投入することになった。それがこの「ボス」である。カタカナにするとわずか2文字。短くて、わかりやすい。インパクトもある。それでいて時間経過とともに消耗されやすくない言葉。つまり長持ちする言葉だと思う。ありそうで、なかったネーミングともいえる。
「ボス」といえば、商品登場とともに長年続いた矢沢永吉のCMが非常に貢献したと思う。
あの一連のCMで上手だなぁと思ったのは、矢沢永吉をいかにもな「ボス!」として描かなかったことだと思う。普通なら、ネーミング→「ボス」、タレント→「矢沢永吉」とくれば、キャラクターの描き方も“おまえら俺について来い!”みたいなハードなキャラクターにしがちだけど、サラリーマンになって情けない姿をしたりしたことに妙味があった。そして展開が面白いものになり、長期的なブランディングに成功したと思う。
結局、この「ボス」は缶コーヒーのメガブランドになった。